提案者:宮本 年起(チャリズム23顧問)

 「チャリズム23」は、自転車を愛する桐蔭高校23期有志が結成した同好会です。この法案は、メンバーの意見を集約し、作成しました。

 私は7月上旬、デンマークを訪問し、レンタサイクルでコペンハーゲンの街を走ってきました。

 時速20㌔で走ると赤信号にかからない交通システムを構築していると聞き、高速道路のように一般車道と切り離された自転車専用道を想像していました。実際は、普通に車道の片側または両側にありました。

 そのレーンは歩行者も車も通れない専用道で、車を止めたり迂回(うかい)させたりしてでも自転車を優先する考え方が徹底しています。自転車が、車道でも歩道でも嫌われ者の日本とは、全く違います。

 デンマーク道路局で自転車行政について詳しく話を聞くと、利用する理由としては、健康的(29%)、迅速・手軽(20%)が目立っています。コペンハーゲンでの通勤通学活用率は41%で、50%を目指しているそうです。

 また、30億円以上の予算をかける「スーパー自転車道」構想があります。レーンの幅が広く、たくさんの自転車が楽しく並走できる社交性がある上、照明などの配慮が行き届き、信号にあまり引っかからない快適性を備えた理想の専用道を目指し、様々な試行錯誤がなされていました。

 一方、紀の川河川敷にも自転車・歩行者専用のサイクリングロードがあります。しかし、実際はオートバイが走り、車を乗り入れて駐車し、畑作業や釣りをする人がいて、自転車は安心して走れないのです。

 高齢者や初心者にとって、障害物を避けようとしてよろけたり転んだりすることは不安で、歩道のついでにあるような自転車道も、車道の端を走ることも、恐怖を伴います。

 そこでチャリズム23は次の3点を提案します。

 ①安全で効率的な自転車専用レーンを増設・拡充②乗り捨てもできる広域レンタサイクルの実現を推進③信号無視やスマホ見ながら走行など自転車運転のマナー違反を厳罰化。

 健康的で快適な観光立県のためにも、和歌山を自転車優先県にする法案を、ぜひ実現させたいのです。

この法案にご意見を

①よくする法案への「賛成・反対・どちらでもない」のご意見とその理由、氏名、年齢、職業(または無職・主婦)、住所、電話番号を書いてください(匿名希望の場合、その旨も明記)。次々号以降掲載致します。皆さんからの「よくする法案」も受け付けます。

②フリー投稿…ペットや季節の写真に一言添えたもの、身近な出来事をつづった文章をお寄せください。(写真は返却できません)

 郵送=〒640・8570ニュース和歌山編集部「よくする法案」「フリー投稿」各係

 メール=nwtoko@nwn.co.jp/FAX=073・431・0498

法案への読者の声

10月21日号掲載 「年に1日は仮装で別人に」

 ◎子どもの時と違い、大人になると、1年365日、同じような日常の繰り返しだ。新入社員の時は、スーツを着れば毎日違う自分になれた気がしていた。しかし、いつしか着なれてしまい、スーツも日常の一部になってしまった。だから日常を忘れて、1年に1日くらいは仮装して非日常を味わいたい。そうすれば、またいつもの日常もがんばれるはず。(匿名 会社員 38歳)

 ◎すばらしい。わくわくする。日常生活に追われる中、癒やしの時間を持ちたい、ストレスを解消したい、若返ってみたい。今のところ元気だから参加できるかも。無理かな。老いも若きも別人になって1日を楽しみ、和歌山を盛り上げよう。(匿名 無職 81歳)

  ◎毎年秋になると、ハロウィングッズが店頭に並んだり、軽く仮装できるコーナーが設置されたり。オレンジ色のトンガリ帽子をかぶるだけでも、確かにテンションが上がって楽しい。しかし、ハロウィンは年代によって認知度が異なり、温度差もあるように思う。おそらく自分の親世代は仮装にかなり抵抗があるのでは。クリスマスほどの浸透にはまだまだ時間がかかるだろう。仮装したい人、ハロウィンの装飾をしたい人が楽しめばそれでいい。(匿名 主婦 38歳)

(ニュース和歌山/2017年11月25日更新)