提案者:藤木郁久(桐蔭高校科学部顧問)


 「缶サット甲子園」ってご存知でしょうか? 〇〇甲子園という高校生対象の大会が増えましたが、缶サット甲子園は空き缶サイズの模擬人工衛星(衛星=サット)を高校生が自作し、各自の設定したミッションに果敢に挑戦する全国大会です。斬新でオリジナリティある缶サットを作り、〝COOLさ〟を競います。今年で10回目を迎え、2018年10月7日(日)には地元和歌山のコスモパーク加太で全国大会が開かれます。

 桐蔭高校は08年の第1回より連続で全国大会に出場しています。連続出場は国内唯一、桐蔭のみです。もう一つの自慢が、自分たちで事前に検証実験を行えることです。コスモパーク加太という県の広大な土地をお借りして、自作のモデルロケットに缶サット本体をのせて100㍍上空まで運び、缶サットを放出します。本体が地上に舞い降りるまでの数十秒間に生徒たちは様々な夢を託します。

 ひらめいたアイデアを実際に試すことができる場所があることは非常にありがたいです。何日もかけて考えた理論やアイデアですら、実際にロケットで缶サット本体を打ち上げてみるとうまくいかないことが多々あります。「失敗の原因を考え、次の実験につなげていく」。この繰り返しこそが高校生の大きな成長の源です。こうした場所が学校から自転車で行くことができる所にあるのは本当に貴重なことです。

 さて、市街地でドローンやラジコンヘリを気軽に飛ばせなくなった今、コスモパーク加太をドローンやラジコンヘリ、モデルロケットの打ち上げ場所として整備し、宇宙を研究する児童、生徒や学生が身近に利用できるようにすることを提案します。これにより、和歌山から宇宙関連の研究者を多く育成でき、また、県外から来和する学生の増加も見込まれ、加太地域や和歌山市のさらなる活性化が期待できます。

 宇宙をキーワードに理系を志す若者が集う和歌山にしたいと考えます。

写真=ロケットの発射実験を行う

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法案への読者の声

毎日笑顔、挨拶、気遣いを

9月9日号掲載

 いろんな人との挨拶や気遣いの言葉を、実際に口で言いましょう。ちょっとした「ありがとう」が、お互いの心をあったかくします。 (落語倶楽部紀の会 美山はな福)

 ◎コミュニティセンターの図書室に行くと、返却本を無言で係の人に渡す人、貸し出し手続きの際、無言で本を差し出す人をよく目にする。「返却です」「お願いします」…なんかひとこと言えやんかぁ!?って悶々(もんもん)とする光景。シャイと言えば聞こえはいいけど、ちょっと無愛想すぎる。県民性というよりは、国民性? 家族への声出しは当たり前、買い物先で、職場で、普通に声をかけ合える世の中になるといいなぁ。(匿名 主婦 38歳)

 ◎一日のいつでも感謝を込めて「ありがとう」。バスを降りるときに「ありがとう、気をつけて…」とおっしゃってくださる運転手さんがいる。そうすると毎回、この方に出会えたらいいのに、と思うようになる。言葉は魔術師だ。一日一日を大切に、挨拶、笑顔、気遣いを心掛けたい。(湯上美智子 無職 81歳)

(ニュース和歌山/2017年9月23日更新)