空き家まなぶ 学校の近くで、壁に穴が開いた家を見たよ。

お父さん 草や木がボウボウの空家だね。気になってたんだよ。

まなぶ どうしてあんなになったのかな。

お父さん 20年ほど前、住んでいたおばあさんが亡くなった後、ほったらかしになってるからだよ。空家はものすごく増えていて、和歌山県にある空家の割合は、全国で3番目に高いんだ。

まなぶ 庭にゴミが捨てられていて汚いし、虫もたくさん飛んでた。屋根も落ちそうだったよ。

お父さん 見た目が悪いだけじゃなくて、台風の時に瓦や壁が落ちてくるかも知れないので危険だよ。それに、勝手に人が入っていることがあるみたいだから、注意しないとね。

まなぶ 怖いね。住まないのなら、壊してくれればいいのに。

お父さん 最近は、とても住めない家を壊すとき、市役所が費用の一部を補助する制度があるので、壊す人が増えてきたんだ。反対に、まだ住めそうなら、修理してもう1回使う人もいるよ。

まなぶ そういえば、古い家を喫茶店にしたって話を聞いたよ。

お父さん 空家の相談にのってくれるところもあるから、持ち主さんに考えてもらいたいね。

まなぶ 怖い空家が少なくなってほしいよ。

(2016年10月26日号掲載)