NPOはぐくみ 和大前駅ビルに店

 着なくなった学校の制服を回収し、修繕して安く販売するリユースショップKAKAYAが5月まで、和歌山大学前駅ビル1階にオープンしている。運営するNPOはぐくみの木野歩美理事長は「入学時は教科書や体操服など、いろんなものにお金がかかる。少しでも家計の負担を減らせれば」と話す。

 活動のきっかけは木野理事長自らの体験。学校で使うものをそろえる際、思っていた以上に費用がかさんだ。さらに入学から2ヵ月後、夏服に衣替えしてすぐ、子どもが自転車で転倒し、制服を破ってしまった。その際、「安く制服を買いたい家庭は多いのでは」とひらめいた。

 一昨年から、各中学校や高校、きのくに信金などの企業や店に回収ボックスを設置。これまでに和歌山市、海南市、岩出市、紀の川市にある学校の制服をはじめ、体操服、柔道着など1300着以上が集まった。修繕は裁縫が得意な高齢者や育児中の母親に内職として、クリーニングは障害者が通う就労支援事業所に依頼し、雇用や生きがいづくりにつなげる。また、売り上げの一部を「子どもの未来応援国民運動」に寄付する。

 木野理事長は「コロナの影響で収入が減っている家庭があるが、それを子どもにまで影響させたくない。何かを節約したい、でも何を節約したらいいか迷っている親御さんに利用してもらえたら」と願っている。

 ㊊〜㊎は午後3時~6時、㊏㊐㊗は午前10時~午後5時。㊌休み。要予約。詳細は「制服 KAKAYA」で検索。

(ニュース和歌山/2021年2月27日更新)