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 海、山、川、豊かな大自然にめぐまれた和歌山県。日ごろ、陸上で何気なく感じている四季折々の美しい風景と同じように、水中でも様々な光景が春夏秋冬の季節を告げています。

  写真は日高地方の海で、春から初夏にかけて海藻たちが海中を彩ります。海藻は魚たちが新たな命である卵を産む産卵床となり、小さな生き物たちの住処(すみ か)となり、外敵から身を守る隠れ家となります。小さな生き物が暮らすことで、そこに捕食者も集まり、豊かな海を形成するには欠かせない場所となります。

 今回から、私が感じる和歌山の水中の季節や、美しい世界をご紹介します。全国からダイバーが集う和歌山の素晴らしい水中世界をご堪能ください。(第2・4水曜号掲載)

写真=海底から太陽に向けて海藻が伸びる日高の海(協力:日高ダイビングセンター)

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 写真家 塩崎仁美の和歌山水中散歩

塩崎仁美…東大阪市出身。県内を中心に水中写真を撮影。東日本大震災の被災地でもボランティアダイバーとして活動している。

(ニュース和歌山2016年5月25日号掲載)