真田堀通りの裏側を流れる真田堀川です。ありのままの日常を映す姿になぜかとても心引かれます。決して目立つ場所ではないのですが、インターネット上でよく紹介され、どこか異国のような、ノスタルジーを感じるこの風景にファンが多いようです。きれいな水が流れ、のんびりくつろげる場所が整備されていなくても、守りたいと感じる姿がそこにあります。水辺の価値を計る〝ものさし〟を広げることで、見慣れた風景がもっと楽しいものになりそうです。

 (ブログ「ワカヤマチック」執筆 長戸千紘さん)

 和歌山市の市街地を流れる内川を切り取った1枚を紹介する「MIZBE SCENE(ミズベ・シーン)」は隔週土曜号で連載します。

(ニュース和歌山より。2017年4月8日更新)