山の妖怪
出没地域:和歌山市
怖さ:4

 巨石信仰のある日本では、石にまつわる妖怪譚が数多く残されている。和歌山でも、不思議な石の伝説がいくつもあり、その一つが「まてよいし」。ものを言うことができる大きな石で、普段は道の脇にどっしり座っているが、人が通ると「ちょっと、まてよ」と声をかけてくる。呼び止められた人が、声に驚いて逃げ出すと、「ちょっと、まてよぉ~」と叫びながら、転がってくるというから大変だ。押しつぶされまいと必死で逃げるが、ふと振り返ると、そこに石の姿はなく、元あった場所にちゃんと座っているのだそうだ。
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 妖怪をこよなく愛する和歌山市の漫画家、マエオカテツヤさんが毎週土曜日、妖しの世界に誘います。

(ニュース和歌山/2017年10月21日更新)