『まないたに りょうりを あげないこと』 作・絵 シゲタサヤカ(講談社)

 「ヒャア~」。コックはたった今、大変なものを見てしまいました! なにを見たのかって? まな板が、エビを食べる瞬間を!

 この絵本の主人公は、なんと「まな板」。まな板は、お腹に乗った食べ物をこっそり食べていたんです。

 コックに見つかっちゃったまな板、甘えた声で「このレストランの料理が食べてみたいな~」とおねだり。気のいいコック、レストランのおいしい料理を食べさせてあげました。それから3ヵ月。まな板は太って、とんでもない大きさに…。

 うちのまな板もこっそり食べてんじゃ?と思えてくるような絵本。そりゃ、おいしいものがお腹の上にあったら、食べちゃいますよね〜。

(和歌山市民図書館司書 額田美那子)

(ニュース和歌山/2018年6月27日更新)