道端にあるお地蔵様。手を合わせると穏やかな気持ちになります。今回は和歌山市のMIさんから届いた「イズミヤ紀伊川辺店と携帯電話ショップの間の道路近くにある、数体並んだお地蔵様について調べてください」です。

 国道24号と、県道西脇山口線が接続する地点。その近くにフェンスで囲まれた空き地があり、中心に大きいお地蔵様が6体、小さいのが2体、一列に同じ方向を向いて祀られています。いつ、どうしてこの場所に建てられたのでしょう?

          8体並んでいる



火葬場跡地で地域を見守り

 和歌山市川辺、空き地に並ぶお地蔵様について調べて」。長年、近所に住む西口雅章さんに聞くと、「以前、ここに火葬場があり、取り壊された後、地域を見守る地蔵として設置されました」とのこと。

 この周辺がまだ山口村だったころのことです。1959年、和歌山市との合併に伴い、同市の火葬場を使うように。このため従来の施設が撤去され、お地蔵様が建てられました。

 その後、隣接地に店が造られることになった2010年まで、この場所は草木が生い茂り、お地蔵様の存在は忘れ去られていました。現在は地元自治会が管理し、地域住民の間では「六地蔵」の名で親しまれています。

(ニュース和歌山/2022年10月15日更新)