アンケートで和歌山に暮らす人々の本音に迫るコーナー。今回は「地震が発生した時、1つ持って逃げるなら何?」です。

 1位は「スマートフォン」。「連絡や情報が大事」(50代女性)、「安否確認できる」(60代女性)と家族や友人の無事を確かめる手段として期待する声が多いのはもちろん、「情報と電子マネー」(60代女性)のように、急速に広まるキャッシュレス決済に対応した声もありました。

 2位は「現金・通帳」。「通信や電気が止まると、(現金がなければ)何も買えない」(40代女性)との回答は納得です。

 3位には「水・食料」が入りました。「物資が届くまで時間がかかる」(60代男性)と、飲食物は切実な問題です。中でも、「生き延びるには一番必要」(40代女性)と水を挙げた人が目立ちました。これには、「断水の経験で水の大切さが身にしみた」(30代女性)と、水管橋事故の影響が垣間見えます。また、4位のペットは、「私たちと同じ命だから」(50代女性)と、家族の一員を守りたいとの思いでしょうか。

 少数意見では、「位牌(いはい)」(70代女性)、「家族写真」(70代女性)と思いが出ており、「奥さん」との回答も3人から寄せられました。

 なお、「大事なものを入れている」と「避難バッグ」との回答が28票ありましたが、「1つ」を条件にしたため順位から除外。でも、すぐ持ち出せるよう必需品をまとめておくのは大事ですね。

和歌山県防災企画課

 災害発生時に初めに持ち出すべきものは、①避難バッグ②携帯電話やスマートフォン、財布や運転免許証など普段持ち歩いている必需品です。避難バッグに入れるものは、非常食・飲料水・携帯ラジオなど。県発行のパンフレット『かけがえのない命をまもるために』で紹介していますので、これを参考に準備し、すぐに持ち出せるよう置き場所を決めておきましょう。

(ニュース和歌山/2023年3月11日更新)