車で道路を走っていると、時に変わった形の交差点に出くわすことがありますね。和歌山市では中之島交差点がそのひとつ。5本の道路が交差し、かつては右折の際、中央にある土台(写真)の外側を回るロータリー方式でした。
今回の調査は、同市の40代女性ら複数人から寄せられた「中之島ロータリーの歩道橋が無くなったけど、土台はそのまま。再建しないの?」です。
以前は、土台を中心にX型に歩道橋が設置されていましたが、昨年から撤去されました。いまは中央部に土台と信号機が残るだけ。このままにしておくのでしょうか。
陸橋新設し歩道は拡幅
和歌山市道路管理課によると、「中央橋脚(土台)は撤去し、来年3月末までに交差点北東部から北西部と、北西部から南西部へ陸橋をかけます。また、歩道も広げます」とのこと。X型だった以前のように対角には渡れず、L型で2方向となります。
この交差点は戦後区画整理事業で整備され、1961年の国土地理院資料でロータリー方式を確認できます。陸橋は69年に設置されました。
ただ、交通事故が多いため、2009年3月から土台内側を回る方式となり、名称も中之島交差点に。でも、今も「中之島ロータリー」として親しまれていますね。
(ニュース和歌山/2023年9月2日更新)