大学生が商品企画力を競うスチューデント・イノベーション・カレッジ(通称・Sカレ)で昨年12月、和歌山大学経済学部の天野優音さん、池中唯人さん、木村満厘さんのチーム、ハイファイブが考案した手帳「留学ダイアリー」が全企画の中で1位を獲得、3月1日に販売が始まりました。木村さんは「留学経験から『これがあったらもっと充実したのに』と感じ、それを形にしたことが認められたと思います」と話しています。  (文中敬称略)

留学をより充実

完成した『留学ダイアリー』

──Sカレとはどんな大会ですか?

池中「大学3年が企画し、企業による製品化を目指す、大学ゼミ対抗戦です。今回は『社会問題を解決する印刷製品』『地方創生型 栗の商品開発』など9テーマから1つ選び、プレゼンテーションに臨みました。私たちは高校生のころに手帳を使っていたことから、『デジタル化時代に必要な手帳』を選びました」

──なぜ留学生向け手帳なのですか?

木村「高校の時、1ヵ月だけオーストラリアに短期留学しましたが、実は当時のことをあまり覚えておらず、『何かに残しておけばよかった』と後悔していました。渡航前のワクワクする気持ち、現地での不安、帰国後に懐かしむ思いの3つの要素を含めること。また、SNSに投稿するだけでなく、形に残るもので、留学中はお守りに、その後は宝物になる手帳をと考えました」

──どんな内容ですか?

天野「留学中、忙しくても無理なく書き続けられるようにした、1日2行の日記や、外国語の表現とその意味を書くスペース、家族や友人、現地でお世話になった人にメッセージをもらう欄。さらに、行きたい場所ややりたいこと、現地のマナー、留学前の不安や目標を振り返るページ。日本食のレシピも書けるようにしました。いずれも留学経験者が体験したことをベースにしました」

十分な準備で

──32大学、169チーム中1位でした。

天野「テーマ部門の優勝だけでなく、各1位から最も魅力的なプランにも選ばれました。加えて、参加した学生による投票で決まる学生賞もいただきました」

宣伝について企業と話し合い

──工夫した点は?

池中「自分たちの考えだけでなく留学経験者や予定者ら300人以上に『行く前や現地で感じた不安や悩み』『手帳にあると便利だと思う機能』などのアンケートをとりました。また、審査時のプレゼンテーションで良い印象を持ってもらえるよう、毎週ゼミで発表し、少しずつ磨き上げていきました。アンケートもプレゼンも、先生、先輩、同級生ら周りの方々のアドバイスをもらいつつ練習を重ね、準備したのが良かったと思います」

──今後は?

木村「ネット販売は始まっていますが、和大生協でも4月から扱ってくれます。また、学生だけでなく、留学エージェントなどにPRすることで、多くの人に使ってもらいたい。就活にも役立つので、自己アピールの武器にできます。充実した留学生活を送るきっかけになればうれしいです」

(ニュース和歌山/2024年3月9日更新)