銀河の森 ミュージカル出演者募集

 和歌山の子どもたちが元タカラジェンヌらの指導を受け、共に舞台に立てる機会をつくろうと、「『銀河の森』きのくに子ども舞台芸術劇団」が5月に立ち上がり、旗揚げ公演として、創作ミュージカル「空海」を11月に行う。小3〜高3の出演者を募っており、運営に協力するりら創造芸術高校の山上範子校長は「挑戦する精神、プロと共に創作する感動や喜びを体験してほしい」と呼びかけている。

 元タカラジェンヌ指導の子どもミュージカルは昨年2月と11月に行い、今回で3度目。毎回約100人の応募があり、審査に合格した50〜60人が舞台に立ってきた。

 子どもが主でプロが脇を固め、演技や歌はもちろん、セットや衣装も本格的。昨年参加した子どもからは「未経験で不安だったけれど、本当の努力の意味を知った」「最高の舞台を終え、ミュージカル女優になる夢ができた」と喜ばれた。出演した子どもたちから継続を熱望する声が多く、趣旨に賛同した人らで劇団を立ち上げた。

 今回は地元に誇りをもってもらおうと、脚本家で同校の山上祐輝副校長が空海をテーマにオリジナル作品を書いた。幼いころの空海が小さな神と出会い、村の危機を救うファンタジー。制作・指導担当で、宝塚歌劇団や劇団四季で活躍した天翔りいらさんは「愛すること、信じること、乗り越えることなどを子どもたちが自ら感じとり、発信していく場にしたい」と力を込める。

 8月11日(土)午後1時に、元タカラジェンヌの天翔さん、飛河蘭さんらが歌やダンス、演技指導するワークショップを開催。3000円。12日(日)にオーディション。1000円。いずれも海南市船尾の海南スポーツセンター。応募は1日までに所定用紙で。同劇団(073・497・0749)。

写真=初回のミュージカル「ぼくと王子さま」

(ニュース和歌山/2018年7月21日更新)