ワークショップ参加者ら初公演

 2年前から毎月開かれているワークショップ「和歌山で演劇しよ!」の参加者が9月19日㊏と20日㊐、和歌山市北町のゲキノバきたまちで初の公演「HO ME」に挑む。

 ワークショップは、大阪を中心に活動する劇団壱劇屋の俳優で、同市出身の丸山真輝さんが、パントマイムや殺陣(たて)、即興芝居などを指導。学生や会社員、主婦ら約10人が参加する。

 初公演は丸山さんのオリジナル作品。育児放棄されて育った少女が家出し、「あなたの家族はここにいます」と書かれたチラシを手に入れた。載っていた保護団体に身を寄せた少女は、家族の温もりを知っていく──。

 和歌山大学演劇サークルに所属し、主役を務める井上こころさんは「教えていただいた役作りの心構えや、全身を使った表現を実践し、お客さんに楽しんでもらえる作品を目指します」。会社員の納谷友佳里さんは「舞台経験がないので不安ですが、声の出し方や体の動かし方など、学んだものを形にできれば」と意気込む。

 丸山さんは「念願の第1回公演。和歌山は劇場で舞台を見る文化があまりない印象なので、試しにこの舞台を観劇し、もし、自分もお芝居をしてみたいと思ったら、ぜひワークショップに参加してほしい。地元に演劇文化を根付かせたい」と願っている。

 19日正午、午後3時半、7時、20日正午、4時の全5回。2000円。詳細は丸山さん(ichimaru33wws@yahoo.co.jp)。

写真=「生の演劇を体感して」と丸山さん(上段左から2番目)

(ニュース和歌山/2020年9月5日更新)