地元の文化や伝統について製作した小中学校の作品を県教委が表彰する「ふるさとわかやま学習大賞」。今年度は動画部門で加太小学校、模造紙ポスター部門で松江小学校が大賞に輝いた。

稚魚を飼育する加太小の児童たち

 加太小は6年生9人が「豊かな加太の海 つながろう人とひと、つなげよう未来へ」と題した映像を製作した。5年生で魚の稚魚を飼育し、友ヶ島のプラスチックゴミ問題を学んだ後、6年生になってから地元漁師へインタビューし、3分の映像にまとめた。松下乃斗(ないと)くんは「どうして加太では一本釣りなのかを聞き、網だと魚の体にキズがついてしまう時があると教えてもらった。魚を大事にしているからこそ、手間ひまかけているんだなと勉強になりました」と喜ぶ。

松江小4年生が作ったクイズ形式のポスター

 松江小は4年生71人が、「きのくにわかやま伝統行事と偉人の森」をテーマに、紀州東照宮の和歌祭や加太の雛流しなどの祭りや行事、濱口梧陵や松下幸之助ら偉人を、クイズ形式で紹介するポスターを作った。2組の針生和奏(はりう・わかな)さんは「クイズとヒントをみんなで考えて、和歌山をいっぱい知れました。まとめるのは大変だったけど、このポスターを見た人が、同じように地元のことに詳しくなってもらえたらいいな」と目を細めていた。

(ニュース和歌山/2021年3月27日更新)