KANOWA 直営店開店目指す

 福祉事業所の工賃アップを目指すスイーツブランド「KANOWA」が初の直営店を設けようとクラウドファンディングに取り組んでいる。

 KANOWAは和歌山市の菓子プロデューサーでコンフォート代表の山添利也さん(写真)が福祉事業所、パティシエ、地元農家と共に立ち上げた。イタリアンレストラン、シエスタのチーズケーキはじめ数々の菓子をヒットさせた山添さんが魅力的な商品を生み、菓子を製造する福祉作業所の工賃アップを図る取り組み。商品は土産物店などで売っており、昨年末、コロナ禍による売り上げ減を打開しようと通販限定で売り出した生レモンケーキは品切れになるほどの好評を集めた。

 直営店は和歌山市西庄に計画。KANOWAの菓子を一堂に集め、手にとってもらうのが目的で、山添さんは「お客さんと直接話して、もっと知ってもらいたくなりました」。屋台設備を設け、福祉作業所の移動販売やイベントを試みるほか、「和歌山スイーツ食品研究所」として食のコンサルタント業務も行う。また、和歌山県内各地を歩き、山添さんが魅力を感じた商品、物産も並べる。

 クラウドファンディングは30日までで、既に目標額は達成。6月中旬の開店が目標だ。「お客さんとの出会いを通じて多くの人と一緒に店を作り上げていきたい。肩ひじはらず、あそこへ行けば楽しいと思える地域コミュニティの場にできれば」と望んでいる。

 詳細は「KANOWA キャンプファイヤー」。

(ニュース和歌山/2021年5月22日更新)