経営者の高齢化や後継者不足、さらに新型コロナウイルスの影響で休廃業が相次いでいる。この状況を打破しようと、和歌山商工会議所と和歌山県信用保証協会は7月16日、中小企業や小規模事業者の事業承継を支援する取り組みを始めた。

 昨年、休廃業した県内企業は前年比3割増の347社で、2016年以来4年ぶりに増えた。これを受け、同会議所の事業承継支援機能と、同協会の金融・経営支援機能を生かし、後継者育成や経営相談を充実させ、コロナ後を見据えたニーズの掘り起こしを行う。

 商工会議所の和歌哲也専務理事は「後継者を育て、しっかり引き継ぐことは地域の活性化につながる」、信用保証協会の稲本英介理事長は「互いの組織が培ってきたノウハウやネットワークを使い、より強力に事業承継の課題に取り組みたい」と意気込んでいる。

(ニュース和歌山/2021年8月7日更新)