怖さ:4
出没地域:和歌山県全域
山の妖怪

 衣類を長く使うと毛玉ができる。山仕事を生業とするAさんによると、「この毛玉は野生動物にもつく」らしい。動物についた毛玉を「毛ぼこ」や「毛ぼこ玉」と呼ぶ。初めて見たのは子供の頃で、林業を営んでいた祖父についていった時。何か奇妙な動きのする動物がふらふらと近くに現れた。見たこともない、もこもことした毛を持つ動物に目を奪われると、おじいさんが「あかんで、毛ぼこがいっぱいついた狸やろ! 近づいたらあかん」といった。途端、その動物からポンポンと毛ぼこが飛び出し、すっかり普通の狸となったが、狸はそのまま死んだ。Aさんはいまだにそれが何かわからないままでいる。

            

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(ニュース和歌山/2026年7月16日更新)