映画館では静かにしなければいけない…。最近は、そんな常識を覆す上映の形が生まれているようだ。先日、アニメ映画『キングオブプリズム』を見に映画館へ。内容は音楽やダンスを融合した青春学園ストーリー▼ユニークなのは「応援上映」と呼ばれる上映方法。鑑賞者皆でキャラクターを応援して盛り上がろうという主旨で、声を出しての合いの手や声援OK。キャラクターのイメージカラーに合わせたペンライトが客席のそこかしこで輝き、さながらライブ会場の熱気に驚いた▼このほかにも、有名アーティストのライブの生中継ビューイング、劇中での揺れや香りを再現する装置、スクリーンから飛び出したように見える3D上映など、映画館では様々な趣向が登場している▼街の映画館がどんどん姿を消し、インターネットやDVDで個人視聴する人は多い。その便利さとは別に、わざわざ映画館に足を運び、その場を皆で楽しむ一体感に価値を見いだす流れがもっと大きくなるのかもしれない。 (宮端)