全国的には「だるまさんがころんだ」が主流だろうか。鬼が目をつぶってこの10文字を言う間、鬼以外は自由に動くことができ、言い終わった鬼に動いているのが見つかると捕まってしまう、子どもの遊びだ▼この10文字、関西では「ぼんさんがへをこいた」が多いかも。私が子どもだった30数年前の紀伊地区は「へいたいさんがとおる」だった▼先日、取材で海南市の栄通りを案内してもらった時、「この辺りは『ふじおかのこんぺいとう』でした」と教わり、興味津々。聞くとその昔、商店街にあった藤岡砂糖店で金平糖が売られていたそう。子どもが遊びに使うぐらいだから、人気の菓子だったのだろう▼藤岡砂糖店が閉じ、商店街にシャッターを下ろした店が増えた今、海南でも40歳代より下は「ふじおかのこんぺいとう」を知らないようだ。ローカル色豊かな遊びも絶滅危ぐ種というのは残念。さらに言えば、外で遊ぶ子を見かける機会が減った昨今、この遊び自体、今の子たちは知っているだろうか…。 (西山)

(ニュース和歌山/2018年8月25日更新)