リオ五輪から2年。和歌山市出身の体操競技、田中佑典選手が日本代表に帰ってきた。10月25日に始まる世界選手権で日の丸をつけて戦う▼和歌山北高校時代から何度かインタビューしているが、一言でいうと好青年。じっくり話を聞かせてもらった最後がリオ前年の2015年末で、その時も「リオで団体金」とさわやかに目標を語ってくれた▼その際、鬼に大笑いされると思いつつ、20年の東京五輪についても尋ねた。「5年後は30歳。厳しいですね」と笑いながらも、「去年まではリオが一番の目標と思っていましたが、最近、『選手として体操を極めたい』と考える自分がいる。東京を目指すかどうかは別に、やれるところまでやろうと思っています」▼この言葉を聞いてから3年。持ち味の美しい体操がどこまで進化しているか、楽しませてもらいたい。なお、わかやまスポーツ伝承館で11月5日まで佑典選手の特別展を開催中。リオの金メダルも展示、土日は首に掛けられる。世界選手権観戦前にぜひ。 (西山)