先週末、息子が通う小学校の運動会へ。新型コロナウイルス対策として、奇数学年と偶数学年の2つに分けての開催で、保護者も密にならないよう、入れるのは1人だけ▼短時間で終わるため、プログラムは例年の3分の2に。児童同士の接触が避けられない組体操や騎馬戦はなし。観覧中の児童たちは声を出しての応援はせず、「頑張れ!」「ファイト!」と書いた紙を掲げていた。大きな音で曲は流れていても、静かな運動会だった▼報道を見ると、全国にはリレーで2㍍のバトンを使ったり、バトン代わりにひじタッチしたりした学校もあったとか。ひじを引っ付ける方が密なような気はするが、模索しながらの新たな運動会、思い出には残るだろう▼中止になった学校も少なくない中、息子の学校は子どもたちの表情を見る限り、やれてよかったと素直に感じた。もう1つ、ありがたかったのが、カメラ撮影時のポジション争いがなかったこと。保護者同士の激しい戦い、ないのはどこか寂しさもあるけれど…。 (西山)

(ニュース和歌山/2020年10月10日更新)