昨年9月、娘が誕生した。深夜に泣いたり、おむつを替えた直後にまたしたりと、何かと世話がかかるが、それらの大変さが吹っ飛ぶくらいの愛らしさで家族を癒してくれる▼子育てを始め、直接ふれあう大切さを感じている。まだ言葉が話せない娘にとって、スキンシップは重要なコミュニケーションの一つ。泣いていても何を求めているのか分からない時がある。そんな時は手をにぎり、抱っこすると落ち着いてくれる。ふれあう時間が長いほど、気持ちが通じ合える気がする▼高校生になったころから一気に携帯電話が普及し、人とのつながりは電話やメールに依存してきた。好きな時に誰とでもつながれる。時間をかけて関係を築く子育てとは真逆のように感じる▼仕事柄、人と出会い、連絡を取り合う機会が多く、電話やメールでやり取りすることもあるが、できるだけ直接会って話を聞くのが記者の基本。それが互いの信頼関係の基礎となる。娘に改めて気付かされたことを胸に、仕事に生かしていきたい。(林)