お父さん 今度の日曜日、家族で加太へ遊びに行こう。

お母さん 最近、加太へよく出かけるわね。

お父さん 加太は最近、注目を集めているんだぞ。友ヶ島を訪れる人はここ5年で4倍になったし、アートイベントや映画祭も開かれて、地域の人たちも地元を盛り上げようと頑張ってるんだ。6月には東京大学が、地区の古民家を利用して研究拠点をつくるんだぞ。

お母さん 東大が? 研究?

お父さん 加太は昔ながらの町の雰囲気が残り、海の景色もきれいだけれど、住んでいる人の44.8%が65歳以上で、和歌山市内の地区で3位。空き家も増えている。そうした地域を再び盛り上げるにはどうしたら良いかを研究するそうだ。

きくこ どんなことをするの?

お父さん 東大は2014年から観光客の歩いた道や、味わいのある街並みをどう生かすかを調べてきたんだ。今年4月から先生が加太に住んでいて、暮らしている人の目線で地域にどんな問題があるのかを調べているよ。拠点では、それらを元に地域の人や専門家と一緒に解決方法を考えるんだって。

きくこ あこがれの東大か〜。私たちも何か教えてもらえるかな?

お父さん 学校で出前授業もするそうだよ。

きくこ そうなんだ! 加太について詳しくなっておこうっと!

写真=古民家を改装して拠点にする

(ニュース和歌山/2018年5月23日更新)