160824_same お盆を過ぎてもまだまだ暑さはおさまりませんね。今年は現時点で台風が少なく、海中も穏やかな日が続いています。

 この時期の紀伊大島にある須江というダイビングスポットでは、ネコザメがたくさん見られます。水深10~30㍍くらいの比較的浅い海の岩場やコンブ、ワカメといった海藻が群生する海中林に生息していて、肉食のイメージが強いサメの一種ではありますが、ネコザメはサザエなどの貝類を好んで食べる、特に日中はあまり動かないおとなしいサメです。

 須江では1年を通じて見られるのですが、6月ごろから20㌢くらいの赤ちゃんが増えはじめます。夏には大小様々な大きさのネコザメが海底で暮らす姿を見られるようになります。

写真=海藻の近くで身を潜めるネコザメの赤ちゃん(協力:須江ダイビングセンター)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

写真家 塩崎仁美…東大阪市出身。和歌山県内を中心に水中写真を撮影。東日本大震災の被災地でもボランティアダイバーとして活動している。

(ニュース和歌山2016年8月24日号掲載)