怖さ:2
山の妖怪
出没地域:田辺市中辺路町ほか

 山には時に、真っ赤な山鳥が現れる。他の山鳥とはあきらかに違い、頭の先から尾の先まで、まぶしいくらいの赤色をしているのだそう。庚申(こうしん)信仰の使い(天帝に人の悪事を告げる三尸(さんし)の虫を手伝う役目)であるとされ、だれも捕まえなかったという。山鳥には様々な妖鳥説があり、日高川町では、尾に13のひだがある山鳥は人を騙すといわれ、 谷で山鳥を捕まえようとした人が、どんどん奥に誘われて迷ってしまったり、何者かが山鳥に変化していて、化かされたりしたというような話が残っている。

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 妖怪をこよなく愛する和歌山市の漫画家、マエオカテツヤさんが毎週土曜日、妖しの世界に誘います。

(ニュース和歌山/2018年10月20日更新)