怖さ:1
出没地域:和歌山市
町の妖怪

 Tさんが玄関先を掃除しようと外に出ると、一枚の大きな枯葉がくるくると空中を回っている。不思議なことにその枯葉はそのまま飛んでいくわけでも、地面に落ちるわけでもなく、一定の高さを保ってくるくる回っているのである。「はは~ん、これはくもの巣に引っかかって、ぶらさがってるな…」とTさん。そばに落ちてあった木の枝で葉っぱを叩いたその瞬間、「キャッ」と叫んだ葉っぱが2枚にも3枚にも増えて、風とともにどこかへ飛んでいったという。今年70歳になるTさん。後にも先にもこんなものを見たのは初めてだと語った。

        

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(ニュース和歌山/2024年1月20日更新)