大正期の撮影と思われます。正面の一段高くなったところの建物は将校集会所です。現在では駐車場に深山重砲兵連隊の石碑が建っていますが、その背後の高台にあった建物です。

 前回の写真はこの建物付近からこちら側(西側)を撮影したものと考えられます。馬を引いている学生のような人物の後ろに間知石(けんちいし)積みの一部が見え、一段高くなったところにあった二棟の厩舎が見えます。

 この当時の段差は今も残され、現在でも芝生広場の東端は間知石積みの擁壁となっています。

 紀国堂店主、溝端佳則さんの古写真コレクションを紹介します。

(ニュース和歌山/2020年10月17日更新)