怖さ:2
町の妖怪
出没地域:和歌山市

 あるお寺で、お供え物の饅頭が箱の中から一つ、二つとなくなることがよくあった。住職は小僧がつまみ食いしていると思い問いただすが、誰も食べていないと言う。この期に及んでとぼける小僧に証拠を突きつけるべく、ある日、こっそり箱のふたを糊でとめた。翌日、箱を持つと、開けた形跡もないのに軽い。不思議に思ってふたを開けると、やはり饅頭が二つばかりなくなっていた。弟子を疑った住職は反省して、仏様が食べたものと諭し、小僧たちに饅頭をふるまったが、その後も饅頭が消えることが度々あったという。

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(ニュース和歌山/2020年11月14日更新)