読者にアンケートをとり、和歌山人の興味・感心を読み解くこのコーナー。今回は「夏祭りの屋台で好きな食べ物は?」です。

 1位は174票を獲得したたこ焼きです。「初めて花火大会に行った子どもが、たこ焼き作りばかり見て、花火を全然見ませんでした」(50代女性)、「長男がたこ焼きを持ったまま走って転び、泣いていると、弟が近寄り、頭をなでていたのを思い出します」(60代女性)といったエピソードが添えられていました。

 2位は116票のりんごあめでした。「小さいころは買ってもらえず、大人になって食べたら、思った通りのおいしさに感激」(60代女性)、「昔は大きなりんごあめにかぶりつくのにあこがれ、初めて食べたときは大満足でした」(70代女性)。

 定番が上位を占める中、聞き慣れないものも…。

 3位のかき氷には、「家では少ししかかけなかったシロップ。かけ放題の屋台があり、うれしくて全体を真っ赤にしました」(40代男性)、「イチゴ味が好きで、真っ赤になった舌を友達と見せ合いました」(60代女性)といった思い出も届きました。

 また、ランキング外に気になるものが。「昔、和歌浦天満宮の夜店で食べたケンケラス。和歌浦ならではのお菓子で、他の地区の人は知らないそう」(50代女性)。調べると、粟おこしに近いものでした。上位を占める定番以外にも、その土地土地のものがあるんですね。

 

和歌山移動店舗協同組合、藤野一信さん

 定番メニューは人気が根強いですね。ただ、進化もしています。りんごあめの他に、ぶどうやいちごも増え、「フルーツあめ」として販売したり、たい焼きにチョコや抹茶のクリームが入ったりと、お客さんのニーズに合わせた店が登場しています。

(ニュース和歌山/2022年7月9日更新)