漫画家、マエオカテツヤさんによる人気連載「妖怪大図鑑」が8年目に突入しました。今回は新春特別編として、妖怪の代表的存在、河童を特集。地域によって様々な呼び方で伝わる和歌山県内の河童たちを紹介します。

怖さ:3
出没地域:古座川町ほか
山の妖怪

 みなべ町以外でも河童を「カシャンボ」と呼ぶ地域はあり、そのいくつかで一本足とする説がある。古座川のカシャンボは人の心を先読みし、杣ヨキ(斧)と、焼いた炭を窯から出すのに使う棒、エブリを怖れたらしい。ある炭焼き小屋では床下から悪さをしにきたため、ヨキを床に打ち込んだらおとなしくなった。炭窯の灰に一本足の跡が残っていたことから、カシャンボだと分かった。田辺市の万呂でも昔、何者かが牛部屋に毎晩入り、よだれを牛の全身に付け、病にして苦しめたことがあった。村人が灰を牛舎周辺に撒くと翌日、灰の上に水かきのある足跡がついていた。それはまるで水鳥のようであったと記録されている。2004年には白浜町の富田地域で、田植え前の田んぼに点々と一直線になった足跡が発見された。これもカシャンボのものではないかと噂された。

(ニュース和歌山/2023年1月3日更新)