《回答者》
◆眼 科
𠮷村眼科
𠮷村  利規院長

 和歌山における今年の花粉情報を見ると、昨夏6月の高温・多照・小雨が杉の花芽形成に好条件となり、昨シーズンよりもスギ花粉の飛散量は多いといわれています。厳しかった寒さが次第にゆるみ、暖かい日が続くようになると、西の方から多く飛んできますので、症状の出る方は花粉情報に注意してください。

 今年もコロナの影響で、引き続き外出時にマスクを装用する人が多く、花粉症に対しても効果があると思われます。

 眼が痒いなどの症状が出る人は、まずは、かかりつけの眼科専門医に相談しましょう。花粉が飛び始める前から抗アレルギー点眼薬を使用することで、症状を軽減できるといわれています。とくに、1日2回の点眼で効果の出る点眼薬は、日中コンタクトレンズを装用する人でも朝晩の点眼だけでよいので服薬指導を守りやすく、症状を抑えることができます。

 スギ花粉症の方は、スギの後に飛散するヒノキ花粉にも反応する人が多いので、症状が出ている間は治療を続けるよう努めてください。

 帰宅後は、衣服などに付いた花粉を払い落とし、洗顔、手洗い、うがい、人工涙液の点眼などで花粉を除去すれば予防できます。

(ニュース和歌山/2023年2月25日更新)