《回答者》
◆整形外科
和歌山 健診
クリニック・キタデ
再生医療外来担当医
北出病院整形外科医長
阪田 武志 先生

 中高年を悩ませる膝痛の多くは、加齢等で軟骨がすり減る「変形性膝関節症」が原因です。軟骨のクッション機能が失われ、骨同士が擦れて強い痛みが起きます。

 従来の治療は、初期には運動やヒアルロン酸注射、重症化すれば人工関節手術が一般的でした。しかし、手術への抵抗感や、入院が難しい状況で治療を諦める方も少なくありません。そこで注目されているのが第3の選択肢である「再生医療」です。

 これは薬や人工物に頼るのではなく、自己修復力を引き出し、傷んだ組織の回復を目指す最先端の治療法で、代表的なものに「PRP療法」や「脂肪由来幹細胞治療」などがあります。自身の血液や細胞を用いるため安全性が高く、日帰りでの処置が可能です。

 一方で、長引く痛みの改善が期待できますが、効果には個人差があるため、まずは最寄りの整形外科専門医に自身の膝の状態を相談することから始めるとよいでしょう。現在、和歌山県内でも厚生労働省の認可を受けた医療機関での導入が進んでいます。

 放置して悪化させる前に適切なアドバイスを受けることが、健康寿命を延ばす第一歩となります。

(ニュース和歌山/2026年6月28日更新)