幸福度:5
海の妖怪
出没地域:和歌山市

 およそ1250年前、為光上人が開いた紀三井寺。上人は、仏法が栄えることを念じ、大般若経というお経を書写した。その大行が満行した時、どこからともなく美しい乙女が現れ、「私は龍宮の乙姫。長く龍宮の民は、徳の高いお坊様が名草の名で龍宮を見守るこの山に、観音様の霊場を建立されるのを待っておった。今日8月9日、その願いが果たされた。毎年この日に龍宮から海の中でも消えぬ龍灯を献上しに参る」と言葉を残し、龍の背中に乗って霊水・清浄水の辺りで身を消した。以来8月9日に和歌の浦から紀三井寺を望むと、本堂の左上に灯りが灯るが、心の美しき者のみが見られるという。一日のお詣りで千日分の功徳が頂ける特別な日となった。 

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(ニュース和歌山/2023年8月5日更新)