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 アップルやフェイスブック、グーグルなど世界的なIT企業が集まるアメリカのシリコンバレー。そこでの起業発想法を高校生が学ぶ「GTE(グローバル・テクノロジー・アントレプレナー)」が2~4日、和歌山市で行われた。主催のカピオンエデュケーションズ、曽我弘代表は「日本は技術があるのにビジネス化できていない。頭の柔らかい高校生にシリコンバレー流発想法を身につけてもらい、世界に影響を与える起業家に育てたい」と話す。

 同団体は、シリコンバレーで20年暮らし、数社の企業を起こした曽我さんと、アメリカの大学で工業デザインを学び、創業支援に携わる能登左知さんが3月に発足させた。技術ありきのビジネスでなく、世の中の課題を解決するため技術を駆使してビジネスにする起業法を、日本に普及するのが目的。GTEは実践の場として日本で初開催した。

 県内5人を含む日本人17人と、アメリカ、ベトナム、パキスタンの5人が参加。講師はシリコンバレーの私立高校で起業家教育をするジャストン・グラスさんが務め、授業は全て英語だった。起業基礎を学び、5チームに分かれ、2日でビジネスプランを組み立てた。

 最終日は、世界各地で起業を支援する投資家や県経営者協会会長ら7人の審査員を前に、英語で発表。最優秀賞に選ばれた、冷蔵庫内の食品賞味期限を管理するアプリを提案したチームの山本朱音(あかね)さん(和歌山信愛高校2年)は「自分の意見をはっきり伝えながら、仲間で一つの事業を立ち上げていく大切さを学べました」。だれもが持ち歩けるデザイン性の高い防災ずきんを発案したチームの菅智哉(ともちか)さん(慶風高校3年)は「国も高校も違うメンバーとぶつかりながら議論し、絆を深めて2日間でアイデアを完成させた。今までの人生の中で最高の経験ができました」と目を赤くしていた。

 ジャストンさんは「どの生徒も吸収しようとする力が強く、一生懸命。これからは自分を信じ、自らの可能性を広げてほしい」とエールを贈っていた。

写真=高校生が起業プランを発表した

(ニュース和歌山2016年8月13日号掲載)