体験者の聞き取りパネルや資料

 和歌山市湊本町の市立博物館は7月7日㊋から、ホール展「和歌山大空襲の記憶」を開催する。戦争を知る世代が少なくなる中、空襲の悲惨さを記録し、後世に伝えようと16年前から取り組んでいる。

 1945年1月に始まった米軍による和歌山市への空襲の中で、最大の被害を受けたのが7月9日深夜の和歌山大空襲。108機のB29が次々と焼夷弾を投下し、和歌山城天守閣をはじめ市街地を焼け尽くした。なかでも多くの犠牲者が出た現在の汀公園では、暗闇に数千人が避難する中、突然、爆撃による猛烈な大火災旋風が発生。真っ赤な炎は巨大な渦巻きとなり、助けを求める市民を飲み込み、一瞬にして748人の尊い命を奪った。この日の空襲は約2時間に及び、『和歌山市戦災復興誌』によると死者と行方不明者が1424人、3万1137戸の家が焼失した。

和歌山商工会議所屋上から北東方向を撮った写真。奥の山並みは和泉山脈。中央やや右の大きな建物は、焼失した丸正百貨店(和歌山市立博物館蔵)

 同展では、和歌山大空襲体験者の聞き取り調査をまとめたパネルや、戦時中の生活が分かる資料を展示。子ども向けのやさしい解説もある。8月23日㊐まで。ホール展は入館無料。午前9時〜午後5時。月曜休館(祝日の場合、翌平日休館)。

■大空襲テーマの関連イベントも

 ▽映画「和歌山大空襲」と「戦争体験絵巻」解説=7月11日㊏午前10時、午後2時▽ゴスペル亭パウロの平和落語「和歌山大空襲から奇跡の復興、和歌山城再建」=7月9日㊍午後1時半、8月15日㊏午後1時▽和歌山市語り部クラブの紙芝居「私は忘れない」=7月9日㊍午後3時、8月1日㊏午後1時半、8月15日㊏午前11時▽戦争体験者3人による講演会=8月1日㊏午後1時。  

 いずれも同館2階講義室。大人100円、高校生以下無料。同館(073・423・0003)。

(ニュース和歌山/2026年7月4日更新)