船員さんはどんな仕事をしているの?──和歌山市六十谷の有功東小学校6年生49人が6月12日㊎、南海フェリー「フェリーあい」の体験乗船会に参加し、海や船について学んだ。
全日本海員組合大阪支部が、子どもたちに船員の仕事や役割、魅力を伝え、関心を持ってもらおうと企画。白浜町の小中学生と一緒に船に乗り込んだ。
ロープワークでは船の作業の基本となる「巻き結び」と「もやい結び」に挑戦。慣れない手順に苦労しつつも完成させた。海の知識満載のクイズ大会では、出題ごとにほぼ全員が競うように手を挙げ、歓声が響いた。一方で、日本の輸入における船舶輸送の割合が99%に上ることが紹介されると、船の重要性に改めて感心し、深く頷いた。
特に人気を集めたのが操舵室の見学。乗組員からレーダーの仕組みを聞いて画面を覗き込んだり、船内指令システムのマイクを使ってテスト放送を行ったり。また、子ども船長用の衣装を着て双眼鏡で遠くの景色を眺めるなど、終始、目を輝かせていた。船尾見学では救命胴衣や救命艇、脱出時に滑り台になるシューターなどの安全設備について詳しい説明を受けた。
ロープワークが思い出に残ったという七味維吹さんは、「難しかったけどうまくできた。家でもやってみたい」。緒方優花さんは「船長さんが質問に丁寧に答えてくれ、何でも知っていてすごいなと思った」と声を弾ませた。「海がきれいで、こんなに近くで見たのは初めて」と大海原に感激した渡瀬愛さんは、「いつかみんなが楽しめるような、船長さんみたいな仕事がしたい」と興味が湧いた様子だった。
同組合の田中伸一組合長代行は「海に囲まれた日本において、船は物流にも人流にも無くてはならない産業だが、船員という職業が一般の人には見えにくい」と課題を指摘した上で、「きょうの体験乗船で、船員の仕事を子どもたちが知り、何かを感じるきっかけになればうれしい」と期待を寄せた。
(ニュース和歌山/2026年8月1日更新)



























