桑島啓司さん 俳句団体「滝山」結成

 全国1万5000人の会員を持つ公益社団法人俳人協会の評議員を務める和歌山市の桑島啓司さん(77)が1月、俳誌『滝山』を創刊し、投句者とつくる俳句団体を立ち上げた。「仲間に後押しされて実現した。私にとって俳句は生きている証。命の続く限り続けていきます」と語る。

 10代で詠み始め、俳人の故・山口誓子や鷹羽狩行に師事。和歌山では住友金属俳句部、狩和歌山支部などの世話役を合わせて55年務め、地元の俳句界を引っ張ってきた。昨年12月、長きに渡り参加した俳誌『狩』が終刊となり、新団体を結成した。

 昔から滝にひかれ、多くの句を詠んできた。『滝山』は師匠の鷹羽さんが命名した桑島さんの第2句集の名前で、和歌山県内外52人の作品を掲載する。「俳句は座の文学。同じテーブルを囲めば、対等の立場になる。作品に順位をつけて競うのではなく、自由に感じたことを発表できる場にしたい」と話す。

 長年、『狩』で共にした須田光成さん(75)と武友朋子さん(76)が編集に参加。2月の例会は10日㊐午後1時10分、和歌山市民会館4階。当季雑詠5句持参。1000円。桑島さん(073・451・6110)。

写真=「自由に楽しもう」と桑島さん(中央)

(ニュース和歌山/2019年2月9日更新)