命を大切にする心を育んでもらおうとNPO法人日本移植支援協会(東京都、高橋和子理事長)は6月3日㊌、海南市の小中学校と図書館に、臓器移植をテーマにした絵本『大きな木』を約60冊寄贈した。
移植を必要とする人への支援と臓器移植に対する理解、啓発に取り組んでいる同協会が、2013年に制作。全国の自治体へ寄贈を続け、和歌山県へは同市が初となる。
絵本は、主人公の兄が突然の事故で脳死状態となり、両親が臓器提供を決断。のちに、移植によってほかの人の命が救われたことを知った弟が、受け継がれる命について思索を巡らす物語。臓器移植という「生と死」に正面から向き合い、自分の答えを導き出す一つの手がかりにしてほしいとの願いが込められている。
贈呈式は同市役所のほか、海南ノビノスでも行われた。同協会関西代表の渡辺蘭子さんは「日本は移植技術はあるけれども、ドナー(臓器提供者)が不足している。絵本を通じて『堅い、難しい』といった臓器移植のイメージを変え、『あなたの愛で救える命があります』と伝えたい」と語った。また、同館の松藤伸介館長は、「この本に出会うことで命の尊さを考え、思いやりを深めるきっかけになれば」と期待し、「たくさんの人に読んでいただけるよう活用したい」と話した。今後、読み聞かせなども予定している。
一般販売はしていない。ノビノス(073・483・8739)。
(ニュース和歌山/2026年6月27日更新)


























