2016070602_wedding 和歌山市平井の写真スタジオ「アーツ」のカメラマン、土屋学さんの作品が6月、日本最大規模の婚礼写真コンテスト「ウェディングフォトアワード」のベストショット部門で金賞に輝いた。4度目の挑戦で初受賞。「長年目標にしていたので喜びもひとしお。『あの人に撮ってもらいたい』と言われるカメラマンを目指したい」と声を弾ませている。

 写真スタジオ向け専門誌を発行するプロメディア(東京)が毎年実施するコンテストで、審査員にデザイナーの桂由美さん、写真家の立木義浩さんが名を連ねる。今年は2部門に883点の応募があり、ベストショット部門は30点が金賞に選ばれた。

 カメラマン歴10年の土屋さんは、和歌山市と泉佐野市で婚礼写真を年間約200組担当する。「お笑いカメラマンです」と自称し、得意のトークでリラックスした表情を引き出す。

 受賞作「レインボーシャワー」は昨年11月に実際の新郎新婦を撮影した。大聖堂のステンドグラスをバックに、目を閉じて額を重ねる2人の周りを、七色に輝くシャボン玉が浮かぶロマンチックな1枚に仕上げた。

 自身も今月入籍を控える土屋さんは「彼女の独身最後の誕生日前日に受賞の知らせを受け、泣いて喜んでもらえました」。今後も腕を磨き、幸せな2人のワンシーンを切り取っていくつもりだ。

 アーツは昨年もカメラマンの吉田優さんが金賞を受賞し、2年連続の快挙。鷲本誠一社長は「カメラマンは一生に一度の写真を心を込めて撮影してます。受賞をきっかけに自信をつけ、もっと良い写真を残していこうとの気持ちを高めています」と目を細めている。

(ニュース和歌山2016年7月6日号掲載)