提案者:片山 敬(県中小企業家同友会事務局長)
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 和歌山に企業はどれくらいあるかご存知ですか? 3万7643社あると言われ、そのうちの3万7613社、99・9%が中小企業です。更に3万3715社が小規模企業だと言われています。つまり和歌山県の経済は中・小規模企業がけん引しているのです。

  その中身は、豊かな自然環境に育まれた一次産業は昔から活発でしたが、最近はそれが発展した六次産業(生産、加工、流通・販売)、風光明媚(めいび)な景 観を生かした観光産業、さらには紀州材を使った優れた家具や建具等に代表される製造業など全国に誇れる企業が数多くあるにもかかわらず、全国はおろか地元 の人にもあまり知られていない現状があります。

 私が所属している中小企業家同友会という団体は企業活動を通じて地域経済の活性化を目指す経営者団体です。中小企業の活性化なくして和歌山県経済の浮上無し! 

  既に制定、施行されている市町村もありますが、各地域(市町村)に中小企業が和歌山の地域経済を支えている御旗となる「中小(小規模)企業振興基本条例」 を制定されることを願ってやみません。これは、中小企業が経済をけん引し、社会の主役であることを定めた条例で、実現すれば、地域の企業同士が切磋琢磨し ながら、お互いより良くなる機運が生まれ、経済活動が活性化し、雇用の受け皿でもある中・小規模事業所が増えるはずです。

 そこで提案で す。各市町村で合同の商品展示会や、会社見学会を実施し、地元企業の素晴らしい商品の数々を他府県だけでなく、和歌山の皆さんに知ってもらう機会を設けて はどうでしょうか? まずは地元の人は必ず、和歌山の企業が作った商品を1年間で5000円以上は購入する。そのための促進策として、県民が購入する際は 割り引きを受けられるようにしても良いでしょう。

 そうすることで地元でお金が循環して企業は潤い、活気が生まれます。

写真=見本市で地元産品PR

この法案にご意見を

 「賛成・反対・どちらでもない」のご意見とその理由、氏名、年齢、職業、住所、電話番号を書いてお寄せください(匿名希望の場合、その旨も明記)。次号以降掲載致します。抽選で毎号1人に1000円分の商品券を贈ります。
 なお、皆さんからの「和歌山よくする法案」も募ります。800字程度でお送りください。
【応募先】
編集部「よくする法案」係
郵送=〒640・8570 ニュース和歌山
FAX=073・431・0498
メール=nwtoko@nwn.co.jp

 

法案への読者の声

4月16号掲載 和歌山大空襲 学習の場を

 死者1200人以上と被災者11万人以上を出した大空襲の資料を集め、広島・長崎のように、平和学習の場となる展示施設を建てましょう。(戦争・空襲体験伝承者の会 林口秀司)

sansei 和歌山大空襲の時、私は10歳だった。出生地は旧海草郡。焼い弾が投下された時、西の空が明るくなり、防空壕の中で銃後の家族6人が抱き合っておびえていた 記憶がある。体験者が高齢のため、語る人が少なくなっていく中で、ご指摘のように和歌山大空襲の記録を残しておけば、戦争の恐怖を後生に伝えることができ るのではなかろうか。(無職 匿名・80歳)

 私は自衛官だったころ、舞鶴の引揚記念館、呉の大和ミュージアム、江田島の教育参考館で遺留品を見て、戦争体験者のお話を伺った。戦争は多くの悲劇を生み、 生きたくとも生きることができなかった方々もいた。過去の教訓を学び、未来が間違いのない方向へ向くためにも、そういった施設は和歌山市で是非とも建てて ほしい。戦争体験者が減少している今だからこそ、私たちは学ぶ必要がある。県在住の戦争体験者を招いての講演会などがあればなお良いだろう。(契約社員  川﨑健太・33歳)

4月2日号掲載 『ダメ』はできるだけダメ

hantai ◎「ダメ」と言われるには、必ず理由がある。例えば公園内での「ダメ」。小さい子どもも遊ぶ場所での「スケートボード禁止」は衝突事故を起こすかもしれないか ら、「ボール遊び禁止」は近隣住宅の窓を割ってしまうかもしれないから、など。広々とした公園なら「ダメ」も少ないかもしれないが、なぜ「ダメ」なのかを 教えることも、子どもに対する大人の役目である。(主婦 匿名・30歳)

(ニュース和歌山2016年4月30日号掲載)