先日、京都の伏見稲荷大社に出かけた。民間企業による「外国人に人気の日本の観光スポット」調査で、「2014年、15年と2年連続1位を獲得」とある通り、大勢の外国人であふれかえっていた▼その中で目を引いたのが、着物を身につけた外国人女性たち。侍の格好をした男性も見かけたが、数では女性が圧倒する。京都を着物で歩くためのレンタルが流行しているのだ。外国人だけでなく日本人にも人気で、祭りに浴衣姿で出かけると大勢の外国人から写真をせがまれて、「ちょっとしたアイドル気分」を手軽に味わえるらしい▼そう言えば、和歌山城では甲冑(かっちゅう)体験サービスがある。戦国武将の雑賀孫市気分に浸れるが、いかんせん大人2人、子ども1人分だけのためか、そうそう見かける訳じゃない▼せっかくなら、徳川吉宗将軍就任300年の今年、将軍や大奥、武将に忍者のコスプレ体験を提供するのはいかが? 殿様姿で天守閣に登れれば、観光客へのアピールになること請け合いだ。(小倉)