個人情報の保護が叫ばれるようになり随分経つ。ネット上で入力する際は規約をしっかり理解し、取り扱いには注意が必要だ▼一方、テレビでは「個人の情報を取り上げる番組」が人気を得ている。NHK「ファミリーヒストリー」、テレビ朝日系「あいつ今何してる?」、テレビ東京系「家、ついて行ってイイですか?」など、他人の人生をのぞき見る番組がゴールデンタイムに放送されている▼こうした番組が増えた理由のひとつに、SNSの存在があると考える。一人ひとりが日々のひとコマや価値観、意味のないつぶやきを自由に投稿し、それを不特定多数の人が見て、コメントや「いいね」を送る。現代人は他人の人生を見る行為に慣れているのだ▼忘れてはいけないのが、メディアは本人の許可を得て番組を作っている。しかし、事故で亡くなった人のSNSから転載した写真や、ネット上のデマ情報を発信し、問題になることがある。正しい情報で「いいね」と言われる記事を作っていきたい。 (馬上)

(ニュース和歌山/2019年9月28日更新)