新型コロナウイルスの影響は、日常の様々な場面で気付かされる。車を運転中、前を走る車のナンバープレートが目に留まる。和歌山市内は当然、和歌山ナンバーが多く、次に和泉、堺、なにわなどをよく見かけた▼しかし、コロナ後、今まであまり見なかった地名を目にする機会が増えた。松本、出雲、世田谷、水戸、長崎、沖縄…。長距離トラックならまだしも、これら全て乗用車のナンバープレートだ▼飛行機や新幹線での移動は密になる恐れがあるため、最近では長距離でも車で移動すると、出張の多い友人に聞いた。現地に行かないといけない仕事はまだまだある▼都市部でリモートワークが増えたとは言え、対応できない仕事はある。これからの「ウィズコロナ」の社会に向けて整備が必要なのは、都市部と地方、地方と地方の長距離移動で密にならない方法、もしくは、移動すら必要がなくなる技術かもしれない▼ちなみにこのコラムを書いた日の朝、室蘭ナンバーを初めて見た。お疲れ様です。(馬上)

(ニュース和歌山/2020年9月12日更新)