9月も中旬、例年なら、ダンスやかけっこなど運動会に向けた練習に打ち込む子どもたちの元気な声が小学校から聞こえてくるころだ。ただ、今年は紀の国わかやま国体の観戦が秋の行事に加わるため、春先に運動会を済ませたところが多いよう▼運動会の花形の一つが組体操。小柄な筆者はピラミッドもタワーも一番上が定位置だった。重さに耐える下の段の子に気を使い、すばやく上って、ささっと下りたものだ▼その組体操、近年は危険性を問題視する声が保護者の間からやインターネット上で聞かれるそう。今月には大阪市教委がピラミッドは5段、タワーは3段と上限を設けたが、さて…▼今春、4年生の我が子が通う小学校で5・6年生が見せたピラミッドは7段。大阪市なら禁止される高さだ。個人的には息の合った華麗な演技にただただ感動したのだが、来年、我が子が挑むとなると見る感覚が変わるのだろうか? 制限するのではなく、先に柔道の受け身を指導するなど他に方法はあると思うが…(西山)

(ニュース和歌山2015年9月12日号掲載)