町中を車で走り、中心市街地を歩くと、人が多いと感じる。大きなバッグを抱えたスポーツ選手風の人たち。26日に開会式を控え、3競技で熱戦の始まった紀の国わかやま国体。ムードは高まってきている▼観光面で和歌山は好調らしい。宿泊予約サイト「楽天トラベル」のシルバーウィーク人気上昇エリアのランキングで、和歌山は今秋、前年同期比率615・8%で全国で1位となった。7月22日現在で9月19日〜27日の予約状況を調べた。春旅行で2位、ゴールデンウィークで6位といずれも高い▼この結果について県は「昨年の世界遺産10周年のキャンペーン、高野山ブーム、白浜の双子のパンダ誕生、女子旅をターゲットとしててきた情報発信が功を奏した」とみる▼国体と相まって全県的に来訪者の多い秋になるかも…と期待してしまう。来年放送のNHK大河ドラマ『真田丸』に合わせ、PRを図る取り組みも既に始まっているようだ。ここがピークではなく、ぜひとも今が出発点であってほしい。(髙垣)

(ニュース和歌山2015年9月19日号掲載)