提案者:嶋田 仁(和歌山工業高等専門学校5年)

 和歌山県って想像して、何を思い浮かべますか? 多分、若者って言葉が出る人は1人もいないと思います。学生の県外大学進学率は86・3%で全国1位(2014年)。この状況を変えるには、若者同士のつながりをつくることがカギだと思います。

 今の和歌山って、何がまずいかを考えると、若者同士のつながりが少ないことだと思います。つながりがなければ、「出会う人が制限され、多角的な視野や考えが身につかない」「1人ではできないとあきらめてしまう」。これだと成長できないですよね。人間関係は重要で、ネットワークがある人は上で挙げた例とは反対の環境にいるのです。

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 和歌山が好きな人に「どこが好き?」と聞きました。多くの人が「地元が好き」「家族、友だちがいるから」と言います。和歌山は、小さなコミュニティでは強い絆、つながりが生まれています。しかし、大きなコミュニティはほとんど存在しない。つまり、今の和歌山では、出会える人やモノは限られていて、多様な価値観や広い視野を身につけるのはすごく難しい。

 県外大学への進学率全国1位と書きましたが、それは「和歌山には大学が少ないから」という単純な理由ではないのかもしれません。成長を望む若者が、県内では成長ができないと感じて出ていくのではないでしょうか。でもこれって、若者自身が変わらないと、変わらないですよね。

 そこで、せめて地域が若者の一歩を応援するため、①若者が意見交換する〝自治会〟をつくる②つながりをつくりに行く人の電車代を半額にするなど、積極的に若者の足を動かすサポートをすることを提案します。

 若者のみなさん、今日より明日、明日よりあさってと1日1日、友だちや仲間を増やし、自分を成長させましょう。それがきっと、和歌山の未来を良いものにするでしょう。

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ニュース和歌山編集部「よくする法案」係

法案への読者の声

車の相乗りサービス普及を

2月11日号掲載

 フランスに旅行した時に使った車相乗りのウェブサービスが便利でした。同じ日、同じ場所に行く車を探して空いている座席を予約します。この仕組みが和歌山でも使えると、旅行や仕事で行ける場所の幅が広がるはずです。  (JICA和歌山デスク・足立朋実)

sanseiorenzi1 ◎免許を持っていない友人から、「ついでに車に乗せていって」とよく言われる。それは嫌ではないし、車中の会話も楽しい。同乗者が友人でないと想像すると、不安より楽しそうという気持ちが勝る。友人も私以外の車に相乗りし、私も友人以外の人と相乗りをする。そしてまた友人と、どんな人と相乗りしたのか車中で話し合えれば楽しそう。(会社員・匿名 38歳)

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 ◎フランスと日本の大きな違いは、おそらく国民性にある。初対面の人に対して身構えてしまうのが大半の日本人の性格なので、相乗りは合理的なシステムではあるが、日本で浸透するには時間がかかりそう。また確実な安全性を求めて、結局はタクシー利用に落ち着きそうな気もする。(主婦・匿名 30歳)

(ニュース和歌山より。2017年2月25日更新)