和歌山電鐵の人気猫ニタマが執行役員に昇進した(関連記事)。貴志川線は14駅中、2駅に駅長がいるが、貴志駅がニタマ、伊太祈曽駅がよんたまと、いずれも猫が務める▼広川町にある稲むらの火の館も今月、ある動物が館長に就任した。地震に縁の深い施設にちなんで、何とナマズ。地震が発生する前、本当に暴れるのかどうか確かめるためだとか▼新型コロナウイルスが猛威をふるう今、同館で紹介される濱口梧陵が再び注目を集めている。有名な防災の面ではない。江戸時代、天然痘の予防接種を行う種痘所を再建するために寄付したほか、医師がコレラの治療法を学ぶための費用を負担するなど、感染症対策にも私財を投じたからだ▼医療現場や保健所の皆さんが猫の手も借りたいほど多忙な毎日を送る昨今、度々報道される政治家の会食。「目的は会食でなく意見交換」「感染対策はしていた」との声が聞こえるけれど…。ちなみにナマズ館長の名前はギギ。まさか〝疑義〟から付けた訳ではないかと…。 (西山)