クリスマスの季節がやってきましたね。日本は寒く雪が降っているかも知れませんが、ここは南半球にあるペルー。暑い暑い夏のクリスマスを過ごします。

 ペルーでは、12月25日に日付が変わる瞬間、至る所で花火が打ち上がります。今はリマ市内の多くの場所で打ち上げ花火が禁止となり、以前より数は減りましたが、それでもなお花火を見ることができます。昨年は家の近くで上がり、花火を真下から楽しみました。

 日本のクリスマスは恋人や友達と過ごし、新年は家族と迎えるイメージですが、ペルーは真逆です。クリスマスは家族や親戚が集まり、新年は友達とパーティーへ出かけます。昨年はホームステイ先の家族や親戚と共に過ごしました。日付けが変わると、シャンパンで乾杯し、皆で踊ります。パーティーに踊りは付きもので、1人でリズムに合わせて踊る曲もあれば、2人で手をとり踊るものもあります。

 ペルーの方は元気です。家庭によりますが、おじいちゃん、おばあちゃんは朝4時ごろまでパーティーに残り、踊りや会話を楽しみます。こうした文化は家族の絆を深め、とても良いことだと思いますし、陽気なラテンのイメージ通りとても楽しい時間です。また、クリスマス前は多くの店でプレゼントセールが行われます。

 ペルーへ赴任して1年2ヵ月が経ち、このような現地の文化に触れ、体験することで、少しずつ暮らしになじんできました。野球の指導と普及という協力隊の活動においても、ペルー人と同じように球場までバスで通っています。帰宅ラッシュになると普段30分で帰れるところ、1時間以上かかり、身動きがとれないくらい乗客でいっぱいになります。スペイン語はまだまだ上達していませんが、来年もペルーの野球のレベル向上に力を注ぎます。

写真上=クリスマスに上がる花火、同下=世代を超え踊り明かす

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 向陽高校出身で元甲子園球児の森敏郎さんが、青年海外協力隊として赴任するペルーからレポートを届けます。

(ニュース和歌山/2017年12月16日更新)