現在の青岸クリーンセンターの北側にあった船着場です。

 機帆船のはるか遠方に和歌山城を望みます。『県文化財調査報告書』によれば、この船着場はもと延長九十間の防波堤で、明治七年に西本組の西本用助により築造されたものです。

 

 世上、「用助堤」と呼ばれていました。男性二人が立っているところに係船柱のように見えるのは花崗岩製の工事竣工記念碑です。大正末~昭和初期の写真です。

 (古書肆紀国堂=和歌山市築港1︱11、073・499・8039=店主の溝端佳則さんのコレクションを紹介します)

(ニュース和歌山/2018年2月17日更新)